カテーテルを用いた動脈内投与について
当院では血管内治療専門クリニックである医療法人 龍志会 IGTクリニックとの医療連携により、動脈血管内を通して、免疫治療を行うことが可能です。
血管内治療(IVR)とは
血管内治療には動脈硬化で流れが悪くなった血管を広げる血管拡張術や、出血など際に血流を止める塞栓術など様々な手技があります。
がん治療においては、鼠径部(足の付根)の動脈から1.5mm程度のカテーテルという管を挿入し、「がん組織」に栄養を送る血管から抗癌剤などの薬を注入する動注療法や、その血管を遮断する塞栓術があります。
当院およびIGTクリニックで行う動脈内投与
当院およびIGTクリニックで行うカテーテルを用いた動脈内治療では、抗がん剤の替わりに未成熟の樹状細胞ワクチンを投与します。
がん組織に直接、未成熟の樹状細胞を投与することで、樹状細胞の貪食効果により、がん細胞への攻撃が期待できます。
動脈内投与の流れ
- 当院にてアフェレーシス(成分採血)を行います。
- 約1週間でワクチンが完成
- 原則2週間の間隔でIGTクリニックにてカテーテルによる動脈内投与を行います。治療の際には2、3日の入院が必要です。
対象となる疾患
基本的に首から下のがんに対して、動脈内投与が可能な場合に限り行います。